はじめに
最近よく目にするのが「パーソナルカラー診断と掛け合わせた絶対に似合うリップアートメイク」。
とても魅力的なフレーズですが、私はこの打ち出し方をしていません。
なぜだと思いますか?
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パーソナルカラーとアートメイクがイマイチかみ合わない理由
1. 発色は唇のベース色で大きく変わる
同じ色素を使っても、唇の赤み・くすみ・粘膜の色によって見え方はまったく違います。
つまり「診断結果=そのまま入れられる色」ではありません。
例えば、同じ「ブルベ冬」と診断された方でもベースが違えば仕上がりは全然変わります。
• 茶色っぽい唇の方
青みピンクを入れるとくすみが打ち消され、透明感のある仕上がりになります。
• 青みや紫っぽい唇の方
同じ「ブルベ冬」でも、すでに唇に青みが強く出ているため、青みピンクをのせるとさらに青黒さが増してしまいます。
この場合は、まずベースの色を整える施術が必要です。
だからこそ、パーソナルカラー診断だけでは正しい色選びはできません。
アートメイクでは「唇そのものの状態」を見極めることが欠かせないのです。
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2. 診断自体が流動的
パーソナルカラーの診断結果は一度出せば一生同じ、というものではありません。
診断者のスキルや照明環境、その日の体調や日焼け具合、年齢による変化によって結果は簡単に揺らぎます。
だからこそ、診断結果だけに依存するのはリスクがあります。あくまでも、簡単に消せるメイク、簡単に取り替えられるファッションに適応して楽しめばいいんじゃないでしょうか・・・
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3. 流行や好みは変わる
アートメイクは数年単位で残るものです。
ところが流行やメイクの好み、ライフスタイルはどんどん変わります。
さらに、リップアートメイクでベースが整うと、今まで似合わないと思っていた口紅が似合うようになったり、
その逆もありえます。
「固定された色」に縛られるのはリスクであり、楽しみを狭めてしまうことにも繋がります。
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私がやめた本当の理由
実は私も、パーソナルカラーを学び、高額な講座を受講しました。
「パーソナルカラー×リップアートメイク」は、キラキラした強い売り文句ですし、魔法のように聞こえて魅力的です。
でも私は、SNSやHPでその打ち出し方をしないと決めました。
なぜなら、ベースが強くくすんでいて診断に当てはめられない方が必ず来るからです。
その時に「診断では似合うって言われたのに違う」「思っていた仕上がりと違う」と感じさせてしまうことは、お客様の信頼を失う大きな要因になりかねません。
どれだけ説明しても、一度持ったワクワク感はしぼんでしまうのです。
だから私は「似合う色を診断します」ではなく、「血色を自然に整えて、すっぴんを底上げする」という本質を大切にしています。
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結論
リップアートメイクは「診断で一生似合う色を入れる」ものではありません。
ベースを整えて、どんな口紅も楽しめる土台をつくるものです。
もちろん、色選びの参考としてパーソナルカラーを使うのは良いと思います。
ただし、それを強調しすぎると誤解や過度な期待を招く恐れがあります。
だから私はあえてSNSで「パーソナルカラー」には触れません。
似合う色やトレンドの色は、口紅やファッション、季節や気分で自由に楽しんでほしい。
その自由を支える土台づくりこそが、リップアートメイクの役割だと考えています。
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